バージョン
WwiseのバージョンシステムはYEAR.MAJOR.MINOR.BUILD形式を使い、例えば2019.2.15.7618のように表されます。バージョン間の変更内容によっては、Wwiseバージョンを更新する際にプロジェクトの移行が必要となることがあります。特にYEAR.MAJORとMINORのバージョンが重要です:
(YEAR.MAJOR) Major Release: メジャーバージョンが変わると、APIの削除や変更などの重要で破壊的な変更や、重大な新機能の導入や、既存機能への変更などの可能性があります。このため後方互換性が保障されません。バージョン番号中のYEARは読みやすさを考慮して付けられているだけです。MAJOR部分の連番は1から始まり、例えば2018.1、2018.2、2019.1などと続きます。以前のWwiseメジャーバージョンで保存したプロジェクトを開くと、自動的に最新バージョンに更新されます。プロジェクトを更新した後は以前のメジャーバージョンで開くことはできません。
(MINOR) Minor Release: マイナーバージョンの番号の更新は、マイナーバージョン同士で入れ替えが可能であることを意味します。APIの後方互換性は完全に保たれます。マイナーバージョンの変更内容はバグフィックスや軽微なAPIの追加などです。MINOR部分の連番は0から始まり、例えば2018.1.0、2018.1.1、2018.1.2などと続きます。同じメジャーバージョンで保存したプロジェクトを開く時の移行は不要です。
BUILD: Signifies the specific build of the software. Build numbers are used internally by Audiokinetic to track changes between Wwise builds.
For the Unity and Unreal Integrations, an additional build number is appended to the end of the Wwise version, resulting in the format YEAR.MAJOR.MINOR.BUILD.IntegrationBUILD.
常に最新のマイナーバージョンに更新しておくことを推奨します。このバージョンに該当するメジャーバージョンのすべてのバグフィックスが含まれるため、常に最も安定したバージョンとなります。またWwise SDKやWwiseオーサリングアプリケーション(Wwise Authoring APIを含む)の使用が、中断されません。新しいプラットフォームSDK用のサポートもマイナーバージョンで提供されるので、そのようなプラットフォームで製品をリリースするために必要となる可能性があります。Wwiseで使う以下の様々なフォーマットは、マイナーバージョン間で互換性があります:
サウンドバンク(再生成も再デプロイも不要)
Work Unitファイル
Wwise SDK API
Wwise Authoring API (WAAPI)
Plug-ins
メジャーバージョンが同じ場合は製品の入れ替えが可能なので、Wwiseオーサリングアプリケーションで異なるマイナーバージョンのSDKでビルドしたゲームのプロファイリングを行うことが可能です。同様にマイナーバージョンが前後するバージョンで生成したバンク同士は、同じメジャーバージョンであれば互換性があります。