WwiseはReverb Zonesを実装するために、Auxiliary Busを使ってリバーブエフェクトをホストします。どのようなWwiseエフェクトでもAuxiliary Bus上におけるので、Reverb Zonesはリバーブエフェクトに制限されません。
AkEnvironment コンポーネントは非常に単純な環境ゾーンを表します。AkEnvironment は、あらゆる種類のColliderに添付できます。シーンに AkEnvironment を追加するには:
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Wwise Picker を使う。 AkEnvironment を追加するのに最も簡単な方法です。AuxBusをWwise PickerウィンドウからUnity ViewerまたはInspectorにあるオブジェクトまでドラッグします。これで自動的に AkAmbient コンポーネントが対象Game Objectに作成されます。
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"Add Component"メニューを使う。 AkEnvironment コンポーネントを、どのUnity Game Objectにも追加できます。使いたい環境をInspectorのセレクタで選択します。
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スクリプトを使う。 いつでも
AK::SoundEngine::SetGameObjectAuxSendValues()
をC::スクリプトからコールできます。
また、2つの環境のエフェクトを統合するためのポータルもあります。両者の環境が貢献するレベルは、ゲームオブジェクトからそれぞれの環境への距離に応じます。 例えばゲームオブジェクトが2つの部屋の間に立っている場合や、2つの環境をつなぐトンネル内にいる時などに便利です。
- 環境ポータルをプロジェクトに追加するには、UnityのメニューバーでGameObject > Wwise > Envrionment Portalを選択します。
環境や環境ポータルを利用するには、環境を意識できる AkGameObj コンポーネントを有するゲームオブジェクトが必要です。 AkEnvironmentPortal オブジェクトは、そのオブジェクトに重なる AkEnvironment オブジェクトを自動的に検知します。重複する環境はポータルのInspectorにある2つの選択リストに表示されます。ポータルに重複する環境が多すぎる場合は、ポータルでミックスすべき環境を選択できます。
Wwise Unity Integrationでは、同時にアクティブにできるAkEenvironmentsは、4つだけです。その4つのAkEnvironmentは、以下のように選択されます。
- ポータルに接続されている環境で最もプライオリティの高いものが順に4つまで、またはそれ以上にポータルに接続されている環境がないまで、選択されます。
- 選択した環境が4つに満たない場合は、ポータルに接続されていない環境を、以下の通り選択します:
- 最もプライオリティの高い環境が順に4つまで選択されます(DefaultフラグやExclude Othersフラグが設定されていなければ)。
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Default環境は、他の環境が一切選択されていない場合に限り、選択されます。
- ゲームオブジェクトがExclude Othersフラグの立っている環境の中にある場合はその環境が選択されて、他の環境は全て棄却されます。
- AkEnvironmentコンポーネント: 同時にアクティブにできる環境は、最大4つです。
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Priority: その環境のプライオリティを定義する。数字が小さいほど、プライオリティが高くなります。
ゲームオブジェクトが5つ以上の環境の中にある場合は、最もプライオリティの高い4つの環境のみがアクティブになります(DefaultフラグやExclude Othersフラグが設定されていなければ)。
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Default: デフォルト環境は、そのゲームオブジェクトを含む環境が他にない場合に限りアクティブになります。
ゲームオブジェクトが2つ以上のデフォルト環境の中にある場合は、最もプライオリティの高い1つの環境のみがアクティブになります。
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Exclude Others: このフラグの立っている環境は、他の環境に重複されることはありません。
ゲームオブジェクトがExclude Othersフラグの立っている環境の中にある場合は、他の環境は全て棄却されます。
ゲームオブジェクトがExclude Othersフラグの立っている2つ以上の環境の中にある場合は、最もプライオリティの高い1つの環境のみがアクティブになります。
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AuxBus Name: 現在のAuxBusの名前を指定。AuxBusを選択するには、現在のAuxBus名をクリックしてAuxBusピッカーウィンドウを開きます。次にAuxBusをクリックしてOKボタンをクリックするか、AuxBusをダブルクリックして、それを選択します。また、AuxBusを Wwise Pickerからドラッグして現在のAuxBus名にドロップすることで、新しいものを選択できます。
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AkEnvironmentPortal component: Unityで環境ポータルを作成するには、GameObject->Wwise->Environment Portalを選択します。
2つの環境の間に環境ポータルを設定して、ゲームオブジェクトがそのポータルの中にある間は両者のエフェクトを統合することができます。これが機能するには、両者の環境とポータルが交差する必要があります。
両者の環境が貢献するレベルは、ゲームオブジェクトからそれぞれの環境への距離に応じます。ゲームオブジェクトが1つの環境に近ければ近いほど、その環境の最終的なエフェクトに対する影響が強くなります。
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Environment #1: ポータルは、そのポータルに交差する全ての環境を自動的に検知します。これらの環境のうち、ポータルの負の側に位置する環境(つまり選択された軸と反対方向にある環境)がドロップダウンメニューに表示されます。このように環境をソートしておくのは、ランタイムに環境ごとの貢献レベルを判断するための演算量を削減するためです。
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Environment #2: ポータルは、そのポータルに交差する全ての環境を自動的に検知します。これらの環境のうち、ポータルの正の側に位置する環境(つまり選択された軸と同一方向にある環境)がメニューに表示されます。 このように環境をソートしておくのは、ランタイムに環境ごとの貢献レベルを判断するための演算量を削減するためです。
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Axis: 環境ごとの貢献レベルを知るために使われる軸。例えばZ軸を選択すると、X軸方向の移動は環境ごとの貢献レベルを左右しません。Z軸方向の移動のみが貢献レベルを左右します。
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注記: Axisは、オブジェクトスペース内にあります。つまり、ポータルを回転させると、軸も回転します。 |
- 参照