子バスがミキシングバスの場合、ミキサープラグインの付いた親バスに入る前に、ミキシングが行われます。このバスは、親から継承したWwise Channel RouterプラグインのChannelプロパティを設定することで、特定のチャンネルをターゲットにできます。
例えば、Listener Relative Routingを有効にした音が、7.1バスにアウトプットする場合、7.1バスに向けたポジショニングやミキシングの処理が最初に行われ、その結果が親チャンネルルーティングバスのターゲットチャンネルに送信されます。
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警告 |
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チャンネルをミキシングするときに、サラウンドサウンドの標準チャンネル順序に従えるようにChannel Routerが順番を変えます。段階的にチャンネルルーティングを順番に行うことは、チャンネルの順番変えを2回行うことになってしまうので、避けるべきです。 |
非ミキシングバスにルーティングされた音は、それぞれのターゲットチャンネルに直接、ルーティングされます。これは、Channel Routerプラグインが付いたバスに、音を直接ルーティングするのと同じです。非ミキシングバスの場合、Channelプロパティは、このバスにルーティングされた音の添付プロパティ内に表示され(Sound Property Editorの、Mixer Plug-inタブ)、バスのProperty Editorには表示されません。このプロパティの設定で、音を特定のチャンネルに送ることができます。
このユースケースのコンフィギュレーション例を、以下に示します。
Master-Mixer Hierarchy:
Master Audio Bus (チャンネルコンフィギュレーション: Anonymous 16 / Wwise Channel Router Mixerプラグイン付き)
Audio Bus Non-Mixing (チャンネルコンフィギュレーション: 親 / Wwise Channel Routerが自動的に継承されますが、Channelプロパティは、このBusでなく、サウンドに対するものです)
Actor-Mixer Hierarchy:
Sound (Output Bus: Audio Bus Non-Mixing、Wwise Channel Router Propertyを設定するにはMixer Plug-inタブ、またはRTPCで)
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注釈 |
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ミキシングバスと非ミキシングバスを同時に、Channel Routerを添付したバスの下にもてます。つまり一部のバスのアウトプットチャンネルをChannelプロパティからコントロールしつつ、ほかの非ミキシングバスのサウンドのアウトプットチャンネルを、ランタイムにRTPCを使いコントロールすることが可能です。 |